クラウドファンディングのいいところ

クラウドファンディングの優れている点

クラウドファンディングの良いところのひとつとして、比較的、誰でも始めやすい、というポイントがあります。
クラウドファンディングを行うために必要な条件なども特になく、お金を集めたい方なら、どなたでもスタートを切れてしまう部分が、クラウドファンディングの手軽、かつ、良いところのひとつです。
発案内容が魅力的であればあるほど、ユーザーの共感を得ることができ、結果として、多くの人の資金を募ることができます。
このため、資金が集まるかどうかは、発案者の個人的な信用云々というよりも、提案するアイデアの内容の良悪次第、とも言えるでしょう。
なお、クラウドファンディングで資金を募るにあたり、自分の本名や、顔写真などを、インターネット上に載せたくない方は、そのまま伏せたまま資金募集を行うことも可能です。

また、資金を募る側としては、クラウドファンディングの活用を通して「損をすることがない」という点も、クラウドファンディングならではのアドバンテージと言えるでしょう。
お金を、第三者(たとえば、銀行)から借りるという場合、当然、利子がかかりますが、クラウドファンディングで資金を募るのであれば、そういった心配をする必要はありません。
そもそも、資金が十分に集まらなければ、ただただ、プロジェクトが白紙に戻るだけです。
クラウドファンディング業者に対する違約金などが発生することもありません。
結果的にプロジェクトを始められなかったという、悔しい気持ちは残りますが、金銭的には、発案者が損をすることが、一切無いのです。

他にも、自分のアイデアや提案に、自信が持てるようになる、という点も、クラウドファンディング活用の効能のひとつと言えるでしょう。
発案者自分自身では、魅力的な提案だと思っていても、それに賛同してくれる人がいなければ、気落ちしてしまうこともあるでしょう。
しかし、クラウドファンディングを通じて、応援してくれるユーザーの姿が見えたり、自分が投稿したプロジェクトが、目標金額に達することが出来たなら、自身のアイデアに、かなりの自信を持つことができるようになるはずです。
また、支援者として背中を押してくれる人が、多くいればいるほど、「頑張ろう!」という、やる気にも、繋がっていきやすいです。
必要な資金が集まった以上、何が何でも、プロジェクトを成功させようと、うまく自分にプレッシャーをかけられるようになる点も、見方によっては、クラウドファンディングならではの良いところと言えるでしょう。

また、国境をまたぎ、世界中の人から、資金を調達できるところも、クラウドファンディング活用ならではの利点です。
クラウドファンディングは、インターネットを通じて、資金調達を行う仕組みです。
ネットサーフィン中にプロジェクトを目にしてくれた、偶然の出会いの中から、の支援も期待できます。
国境を越えて、海外の方が支援者側に回ってくれるようなことも、あったりします。

さらに、発案者自身で、SNSなどを活用して、大々的に宣伝していけば、プロジェクトが、より多くの人々の目に触れやすくなります。
インフルエンサーの目に止まり、情報を拡散してもらうことが出来たなら、目標金額に一気に達することも、夢ではありません。
1人あたりの支援額は小さくとも、多くの人数が支援してくれるようなら、実際、すぐにでも目標金額を達成することがあり得るでしょう。

クラウドファンディング活用に向いている人

クラウドファンディングを行うのに向いている人は、魅力的なアイデアを多彩に持っている方です。
こういうことをしたい、こういう形のプロジェクトを立ち上げたい、と、何事にも意欲的で、積極性がある方に向いています。
絶対成功するという確信を持っていたり、自分のアイディアに自信を持っている方ほど、クラウドファンディングを利用した方が良いです。

また、ノーリスクで資金を集めたい、と考えている方にも、クラウドファンディング活用が向いています。
何か新しいことをやってみたいけど、うまくいく保証もない、損した時のダメージを考えると、ついつい、消極的になってしまう、という方にも、クラウドファンディング活用はおススメです。
上掲致しました通り、クラウドファンディングならば、原則、ほぼノーリスクで資金を募ることが出来ますし、例え目標金額に達成しなくても、クラウドファンディング事業者から何か違約金などを請求されるようなこともありません。

他にも、宣伝効果を狙っている方にも、クラウドファンディング活用はおすすめです。
「クラウドファンディングで資金募集中!」という1点だけで、ひとつ、アピールポイントにもなり得ます。
また、魅力的な提案であればあるほど、応援してくれるユーザーが、次から次へと現れます。
インターネット上などで言及される頻度が上がっていけば、その分、何もしなくても、知名度も比例して向上してくこととなります。
クラウドファンディングの場合、発案者と支援者の距離感も近いため、このような良い循環を生むことも、決して珍しくありません。

クラウドファンディングのデメリットについて

クラウドファンディングのデメリットは、サイト(=クラウドファンディング事業者)に、一定料率の手数料を取られてしまうことです。
この部分をあらかじめ、しっかりと考えて、募集金額を設定しないと、集まっただけのお金では足りなくて、もう一度資金を募るようなことにもなりかねません。
※あくまでも、「集まった資金額に対して」一定料率で手数料が課されるため、上記致しました通り、特に、発案者が損をするということはありません。

クラウドファンディング事業者によって、手数料の料率は異なりますので、こういった点もしっかり考えた上で、クラウドファンディングを始めていく必要があります。

クラウドファンディングで「支援する側」の利点とは

クラウドファンディングを通して、プロジェクトを支援する側の利点しては、やはり、支援したプロジェクトからの、「返礼・リターン」が期待できることです。
支援に対する謝礼として、プロジェクト発案者側から、何かしらの返礼品を受け取ることが出来るケースが、多々あります。
支援する金額によって、受け取ることの出来る返礼品がランク分けされているケースもあり、高額支援に対する返礼品は、ちょっとしたプレミア感があります。
ファンなら喉から手が出るほど欲しいものだったりと、支援した金額以上のリターンが返ってくることもあります。

また、支援を通して、「何かの役に立った」という満足感を味わえることもまた、クラウドファンディングを通した支援活動のひとつの利点と言えます。
実際に支援したプロジェクトの内容が、社会に貢献するようなものであれば、その分、支援する側としても、「有意義なお金の使い方をした」という感慨を抱くことが出来るようになります。
寄付先の活動が目に見えづらい、一般的な寄付とは異なり、クラウドファンディングの場合、どんな風に自分のお金が使われるのか、詳しくわかるために、支援者としても、不安な気持ちを持つこともありません。
プロジェクトの成功を、支援者・発案者が、一体となって盛り上げていく、という点は、クラウドファンディングならではの醍醐味と言えます。

クラウドファンディングで支援を行う場合の注意点

クラウドファンディングで支援を行うにあたり、あらかじめ、注意したい点が、いくつかあります。

まず、一度支援したプロジェクトに関して、支援したお金の返金は、原則として、期待できないことです。
魅力的と感じたプロジェクトも、後からよく考えると、いささかうさんくささを感じたり、支援を取りやめたい、と感じるようになることも、可能性論としては、否定出来ません。
そうしたときに、既に決済を行った支援を、後からキャンセルする機能がない場合、結局のところ、そのままプロジェクトの進行を見届けることしか、支援者としては、手は無くなります。
この場合、支援額が大きいほど、支援者としては、お金を損したような感覚を味わいやすくなります。
実際にクラウドファンディングを通してプロジェクトに支援を行う前に、本当に支援に値いするプロジェクトなのか、一度冷静に考える心を持つことが大切です。

また、クラウドファンディングの場合、ごくまれに、事前に約束されたリターンが、返ってこない、というトラブルも、発生し得ます。
リターン目当てに支援したのに、約束のものが手元に届かなかった場合、当然、支援側の立場としては、大きく気落ちすることとなります。
クラウドファンディング事業者も、発案者による不正行為に対しては、厳正に対応することが原則ですが、支援を行う側としても、そうしたトラブルを避けるため、プロジェクトの発案者は信頼できる人なのか、そもそも何を目的として資金を募っているのか、丁寧に確認を行う必要があります。