クラウドファンディングのメリット

昨今話題になっている、クラウドファンディング。
ここ数年の間に、急速に知られるようになった、クラウドファンディングですが、その活用において、いったいどんなメリットがあるのか、気になるところです。
本記事においては、クラウドファンディングの主たるメリットを、全部で5つにまとめて、1つずつ、チェックしていきます。

クラウドファンディングのメリット1【資金を集めやすい】

クラウドファンディングの最大のメリットのひとつは、何といっても、資金集めをしやすい、という点です。
たとえば、何らかのサービスを発案した場合、そのサービスを、実際に実現させるためには、どうしても、多額のお金がかかります。
発案したアイディアの内容によっては、何十万円、あるいは、何百万円、何千万円、という単位でお金がかかることも、決して、珍しいことではありません。
勿論、すでに十分な貯金があって、自分でサービスを実現させるための資金に、一抹の不安もなければ、そもそも、クラウドファンディングを利用する必要はないはずです。
また、銀行融資をはじめ、どこからか、事業資金を融資してもらえる場合もまた、同様です。

ですが、素晴らしいサービスのアイデアはあっても、そのアイディアを具現化するためのお金がない、そういうケースは、現実問題として、多々、あります。
そして、アイディアの優位性を金融機関等に認めてもらえず、結果的に、融資を受けられずに、悩んでいるケースも、まったく珍しくありません。

そうした状況下にあっても、クラウドファンディングをうまく活用すれば、発案したサービスに賛同してくれる人から、クラウドファンディング事業者を通して、資金集めができます。
不特定多数の人(=クラウド)から、インターネットを介し、ダイレクトに資金集め(=ファンディング)が出来るわけですから、これを活用しない手はない、というわけです。

このようにして、もしもクラウドファンディングを利用していなかったら頓挫してしまったであろうサービスが、クラウドファンディングで資金集めを実現させることによって、この世界に具現化します。
ここに、クラウドファンディングという仕組みの大きな魅力があるのは間違いなく、多くの人々が、積極的にクラウドファンディングを利用する理由になっています。

事業内容の大小を問わず、どんなサービスを提供するにしても、初期の資金集めは、必ずといっていいほど、要解決課題・ネックになってきます。
この【資金集め】の問題がクリアできるメリットは、とても大きいです。
新たなサービスを思いついてはいるけれども、それを成し遂げるだけの資金がない、そんな人にとって、クラウドファンディングは、ピッタリのサービスである、ということです。

クラウドファンディングのメリット2【サービサーが充実している】

クラウドファンディングを利用したい人向けのサービスを提供しているのが、クラウドファンディング事業者です。
国内の代表的なクラウドファンディング事業者としては、Makuake(マクアケ)やCAMPFIRE(キャンプファイヤー)などが挙げられます。
クラウドファンディングを通して資金調達を行いたい、と考えている人も、逆に、クラウドファンディングを活用して、新たな事業やアイディアに投資したい、と考えている人も、こうしたクラウドファンディング事業者を通して、クラウドファンディングマーケットに参加していくこととなります。

もしも、インターネット上にクラウドファンディング事業者が存在しなかったら、資金需要者も、投資家も、クラウドファンディングという仕組みを活用することができなくなってしまいます。
クラウドファンディング事業者という、正式な管理者の存在があって初めて、クラウドファンディングというスキーム・サービスは、成立するわけです。

国内のクラウドファンディング事業者は、クラウドファンディングの一連の流れをしっかりとシステム化し、資金需要者にも、投資家にも、クラウドファンディングという仕組みを利用しやすくしていますので、必然的に、各種サービスがとても充実しています。
もしもこうしたサービスがシステム化されていなかったら、マーケット参加者それぞれが、さまざまなトラブルに直面してしまうかもしれません。
クラウドファンディング事業者は、クラウドファンディングにまつわる流れの全てをシステム化することによって、クラウドファンディングのトラブルを最小限に減らし、誰もがサービスを満足して利用できるようにサポートしています。

幸い、日本国においては、クラウドファンディング事業者が、質・量ともに充実しており、このおかげで、いまや、クラウドファンディングという仕組みは、ある程度インターネット知識がある人であれば、ほとんど誰でも利用できるぐらい、敷居が低くなりました。
ウェブサイトやスマホアプリによってクラウドファンディング事業者へアクセスし、あとはガイドラインに沿ってサービスを利用すればOKです。
良質なアイディアを思いついたとしても、サービスを実現させるために何かしらの事業をおこすのは、少なくとも日本では、難しいというイメージが強かったですが、クラウドファンディングを利用すれば、そうした企業を、誰でもできるようになりました。
それはクラウドファンディング業者のサービスが充実しているからで、この点もまた、国内クラウドファンディングを活用するメリットの一つといえるわけです。

クラウドファンディングのメリット3【新サービスにいち早く投資できる】

社会的に大ヒットするかどうかは、当然、やってみないとわからないですが、クラウドファンディングを利用すれば、さまざまなサービスに、投資家、そして一(いち)消費者としても、いち早く投資することができます。
クラウドファンディングでは各個人の魅力的なアイデアが次々と提案されていますので、それをチェックするだけでも楽しめます。
もしも「このアイデアなら投資してもいい」「お金を出しても構わない」と思えれば、すぐに投資することも可能です。

世の中には、持っているお金を魅力的なサービスや商品に投資したい、アイディアと情熱を持っている人を、バックアップして支えてあげたい、と考える人が、少なからずいます。
株式投資も元をたどれば同じような発想ですが、株式投資よりもさらに個々人に特化した投資を実現できるのが、クラウドファンディングのメリットです。
クラウドファンディングの中には、「本当にこれは成功するのかな」と首をかしげたくなるようなサービスや、「ターゲットがかなりニッチな商品」など、普通に投資するとはちょっと違った魅力があります。
ただそこにおもしろさを見い出せますし、斬新なサービスにいち早く投資できるのがクラウドファンディングならではのメリットです。

クラウドファンディングのメリット4【一体感を味わうことが出来る】

投資家は、クラウドファンディングを活用し、サービスの発案者に対し、資金を提供することで、応援していくことが出来ます。
そして、サービス・アイディアの発案者としては、インターネットを介して、様々な人の力を借り、1つのことをみんなで成功させる、一体感があります。
クラウドファンディングは必ず成功するわけではありませんので、リスクがないわけではありません。
ですが、クラウドファンディングに参加すれば、自分が良いと見込んだサービスに資金提供という形で関わることができます。
皆と一緒に、そのサービスを見守っていく、という、一体感を味わうことが出来るわけです。

クラウドファンディングで資金提供したことのリターンだけが、クラウドファンディングの魅力ではなく、そのサービスに、同じ出資者と一緒に、深く関わっていけるのが、クラウドファンディングのいいところです。
サービスの発案者に対して応援する気持ちが強ければ強いほど、成功した時の喜びは大きくなりますので、そこは、クラウドファンディングならではの醍醐味ということが出来ます。

クラウドファンディングのメリット5【少額から投資をスタートできる】

これまでは、何かに投資をするとなれば、最低でもかなりの資金が必要だと思われてきましたが、クラウドファンディングの登場によって、その常識は覆されたと言えます。
内容にもよりますが、クラウドファンディングの場合であれば、数千円程度の少額から、投資をスタートすることが可能です。
金額が少なければ、当然それだけ、リターンも小さくなりますが、それでもやはり、数千円程度の少額から参加できる、という点は、クラウドファンディングの魅力の一つといえます。

家計の中で余ったお金を、何か有効的なサービスや商品への支援に活用してみたい、そんな人に向いているのが、クラウドファンディングである、とも言えます。
少額から始められるのですから、仮に失敗したとしても、投資家としての損失は小さくて済みますし、それなら誰でも「やってみていいかな」と思いやすくなります。
投資に興味はあるけれども、いきなり多額のお金を投じるには抵抗がある、そんな人はまず、少額から始められるクラウドファンディングについて、情報収集を行ってみては、いかがでしょうか。
クラウドファンディングを通して、「投資」というものを、基礎から少しずつ学んでいくことができるので、クラウドファンディングは、投資初心者にも適しているサービスであるという事が出来ます。