クラウドファンディングのやり方を徹底解説
クラウンファンディングとは
クラウドファンディングとは英語で「Crowd funding」と書きます。「Crowd」とは群集、「Funding」とは資金調達という意味です。「Crowd funding」とはこれらの二つの英語を組み合わせた造語です。そしてクラウドファンディングとはインターネットのサイトでやりたいことを発表し、賛同してくれた人から広く資金を集める仕組みです。英単語の意味に沿わせると、「やりたいことがある人がCrowd(群衆)からFunding(資金調達)をする」ということです。
クラウドファンディングの魅力
クラウドファンディングは、新しいテクノロジーを使った商品開発などなど、様々な分野で活用されています。クラウドファンディングを運営しているサイトの審査さえ通過すれば、個人・団体・企業の大小を問わず、誰でもプロジェクトを立ち上げることができます。起案者が自らプロジェクトにかける思いを発信していくことで、人と人とのつながりが生まれ、新たな理解者や支援者を得られることができます。クラウドファンディングは誰もが自分のやりたいことへの挑戦権を得ることができる、そんな気軽さも持ち合わせています。
クラウドファンディングの進め方
①目標の設定
まず何をやりたいのか決めなければなりません。どんなプロジェクトをやりたいのか。そしてそれはどんな役に立つのか、そのプロジェクトがどれだけ魅力的なのかを伝えなければいけません。その魅力が伝わらなければ資金を得ることも難しくなります。第一に魅力です。そしてその先の計画のみとうしを立ててどんな時期までに集めて、総額はいくら位かかりそうなのか。計画が見通せないと、クラウドファンディングでもなんでも融資する人はそのプロジェクトがいくら魅力的でもしんらいすることができません。
②利用するサービスを考える
どのサービスを利用するのかを決めます。国内のクラウドファンディングサイトは様々なサービスがありますが、それぞれ強い分野やプロジェクトの手数料が違います。自分が叶えたいプロジェクトに合ったサービスを選択してみましょう。ここではおすすめのサービスの紹介は割愛させていただきます。
③プロジェクトの登録・投稿
プロジェクトを考え、利用するサービスが決まれば、サイトに登録し、どんなプロジェクトをやりたいのか、その魅力や熱意を伝える文章を投稿しましょう。サイトではタイトル、カテゴリー、目標金額、プロジェクトの大まかな流れ、サムネイルにする画像、お礼(リターン)、連絡先などを登録します。PR動画などがあると視覚的に、聴覚的に訴えることができ効果的です。ここがクラウドファンディングを成功させるための肝になります。融資をする人は投稿を見て融資する先を決定します。そこになんとしてもあなたのプロジェクトと、魅力を詰め込まなければいけません。ここはたくさんの時間をかけてじっくり行い、融資者の目を引く工夫や、わかりやすく伝える工夫をしましょう。ここで注意点なのですが融資をする人はあなたのやろうとしているプロジェクトに関する知識がない人が多いと思います。そうなると自分にとっては分かりやすい、魅力的な投稿かもしれませんが、他者から見れば理解に苦しむ投稿になる場合があります。人に伝えるときは相手の立場に立つ、といった視線を変えて考え作る必要があります。またどうしてそのプロジェクトを達成したいのかということを記載する際、自分の原体験などを併せて書いておくと、共感を覚えやすいとされています。「私もそう思う」や「これなら応援したい」と思わせることがクラウドファンディングの成功のコツだからです。頭に映像が流れるようなそんな体験の説明が効果的です。
④プロジェクトの審査
どんなプロジェクトでも運営側からゴーサインが出るわけではありません。プロジェクト実行の見通しが立つかどうかを運営者側は見極めます。当たり前ですが、社会的に問題となるものや、犯罪に加担するものなどはゴーサインが絶対に出ませんし、誰も融資したくありません。もしプロジェクトが審査で通っても、サイト運営者側は「クラウドファンディングのプロ」なので、「ここをこういう風に変えられますか」や「画像を変更することは可能でしょうか」といったアドバイス、提案をしてくることがあります。サイト運営者と良好な関係を保つためにも、連絡を密に取り合いましょう。ですが運営者も他人に変りはありません。自分のやりたいプロジェクトにいろいろ変更の提案がされても、運営者にYESマンになっていてはあなたの色が消えてしまいます。他者からのアドバイスは拒否するものでも容認するものでもなく、考える材料としてください。そのうえで良好な関係を築けるといいと思います。
⑤プロジェクトのスタート
続いて、いよいよ資金集めを始めます。目標設定期限から逆算して、1日当たりにどのくらい集めなければならないか注意を払っておきましょう。現代は様々な情報共有ツールがあります。それらのツールを駆使し、協力を呼びかけるなどして、積極的に広報しましょう。閲覧者が増えれば増えるほど、閲覧者は増えます。お祭りの屋台などで、行列の出来ている焼きそば屋さんと、閑散とした焼きそば屋さんとどちらの焼きそばが食べたいですか。多くの人が行列のできる焼きそば屋さんの焼きそばのほうが美味しそうと感じ、これは人間の心理です。とにかく閲覧者を増やす工夫、努力をしてください。ここで友人や知り合いに助けを求めることも効率を上げるいい方法だと思います。
⑥閲覧者・支援者への活動報告
集まったお金をどのように使うかの活動報告は必須であり、こまめに報告をする必要があります。なぜなら一度そのプロジェクトを閲覧し、融資するかどうか悩んでいる人に訴えかけるのに有効なのが「経過報告」だからです。動きがあればあるほど、人々は熱意を感じ信頼が生まれ、それが融資を決定させる後押しになるのかもしれません。また「〇〇人の皆様に応援していただいています」というような融資をしている具体的な人数を共有すると「⑤プロジェクトのスタート」で話した屋台の行列の心理とどうように更なる協力者の期待ができます。そしてプロジェクトに賛同している人同士の連帯感が生まれます。このプロジェクトを成功させたい!という熱意を伝染させるためには、マメな活動報告が大切ですね。
⑦プロジェクトの終了・支援者へのお礼
プロジェクトが達成したら、運営者側から手数料を差し引かれて自分の口座に入金され、自分のやりたいことがスタートさせることができます。もし達成できなかった場合は、支援金は支援者に返金されてプロジェクトそのものが終了となります。プロジェクトの期間が終了したら、達成しても、達成できなかったとしても、お礼の文章をきちんと掲載したり、メールや手紙でしたためたりしましょう。これは人として当たり前の礼儀です。もし事前に約束した支援者への特典があるなら、それも届けましょう。プロジェクトを達成した後、その事業が行われている様子をブログなどで公開すると、資金の使われ方の可視化につながります。またその先にも関わる可能性がありますので大事にしましょう。クラウドファンディングに出資する人たちは「見返り」を求めるよりも、その実現に社会的、個人的な意味や意義を見出しているケースが多いです。そのため、プロジェクトの行く末が見届けられるようにすると、いつまでも「プロジェクトへの連帯感」から温かく見守ってもらえるでしょう。
注意点
- 資金調達後のプロジェクト計画も綿密に立てておく。
もし資金調達ができてもプロジェクトで失敗してしまっては元も子もありません。融資をしていただいた方にも申し訳ありません。 - アイデアが盗まれる
自分のやりたいことを投稿するわけですから、自分のアイデアという最も甲地あるものを盗まれるリスクがあります。開発を進めている最中に、他の誰かに特許を取得されてしまっていたというような事態を防ぐためにも、自分のアイデアをどう守るか、予め考えておく必要があります。クラウドファンディングに情報を公開する前に、特許を出願しておくことは、アイデア盗用を防ぐ手段として非常に有効です。
まとめ
熱意があれば誰でも「やりたいこと」に挑戦することができます。夢をかなえたいけれどお金がない、人脈がない・・・ないない尽くしのだが熱い気持ちを持つ人の力になり得るのがクラウドファンディングです。