投資としてのクラウドファンディング

クラウドファンディングというのはインターネットを活用して様々なところから様々な資金を手に入れるという新しいタイプの金融です。アメリカ発祥の金融であり、応援をするということも含めてクラウドファンディングというのはお金を出すあるいはお金を出されるということのハードルを下げることに期待されています。投資として期待できる部分としてあるのがその高いリターンです。投資をする場合には求めるものとしてあるのは利益であるわけですからどのくらいの利益を出して自分たちに配分してくれるのかということが重要な要素のひとつになるわけですが、クラウドファンディングで募集されている投資案件というのはそれこそ方向性は様々ですが約束している利益率というのはものすごく高いです。現代日本ではありえないくらいの利率のところも多くありますのでそういう意味で投資として注目されているというのは間違いないです。5%あるいは8%といった極めて高い利率で投資が出来るというようなところが魅力的にはなるのですが、問題はリスクです。投資であるというのは避けることが出来ないわけではあるのですが、こちらに関しては元本保証というわけではないのですがクラウドファンディング業者がそれなりに担保を取って出資を募っていたりということもあったりするので、自分がどの投資案件を見て魅力的に思うのかというのは様々な事があるでしょうが、少なくとも不動産などの担保を取っているということが明確に分かっているのであればかなりリスクを低く行うことができるでしょう。

クラウドファンディングにはどんな投資があるのか

一言にクラウドファンディングといってもその資金を集める目的が違いますし、どのような形での利益を出そうとする事業であるのかということが全く違うことになります。多かったりするのが不動産関係であったりするのですが例えば太陽光発電システムに投資をするからというようなこともありますし、クリエイターがこういう作品を作りたいがお金がないので出資してくれる人を探しているというようなタイプの投資家もあったりします。投資案件としてはかなりの方向性がありますしこれが最高であるということが決められるわけではありませんが、どんな目的でお金を集めているのかということやその実現可能性、成功率などを色々と考えて投資だけを自分で決めなければならないというのがクラウドファンディングの難しいところではあります。

投資ではないクラウドファンディング

お金を集めることがクラウドファンディングの基本的なポイントになるわけです。ただしそのリターンが必ずしも現金であるとは限らないというのがこういうタイプの金融の面白いところであると言えるでしょう。具体的にそれはどういう意味であるのかといいますと例えばクリエイターが何かを作るために出資金を集めているということになりますとその何かを作るというもの自体がリターンとなることが多いです。そのものを作るためにお金を出してくれる人を募集するということになるわけで利益を出すということもそうなのですがそのもの自体に興味がある人がお金を出すということが多いです。そのものが完成したらそれを渡すということもありますし、その上でクリエイターなどであれば自分のサインとか上映撮影会といったようなところに参加する権利が与えられるというようなこともあったりします。例えば個人的にアニメを作りたいというような人がお金を集める方法の一つとしてクラウドファンディングが注目されているのですがそのアニメを最初に見る権利とかであったり、スペシャルサンクスというような形で名前を載せるというようなことがその案件に投資をするリターンであったりすることがあるわけです。何かしら無償でやるということもあったりするのですがそうでないにしてもリターンが現金ではないということもあったりするのが面白い部分となっています。

クラウドファンディングでの投資のリスク

一時期はなかなかクラウドファンディング業界というのもカオスな時期があり、怪しい案件がたくさん出ている時期も確かにあったのです。つまりは、騙す目的でやっているところというのもなくはなかったのです。しかし、今ではそうした詐欺的な案件というのも必ず排除するようになっていますし、クラウドファンディング自体、金融であるわけですから金融庁管轄ということにもなっていて特別に届け出を出さなければならないというようなことも明確にできてきているので、詐欺という意味でのリスクというのはほとんどなくなってきていると言っても過言ではないでしょう。ただしきちんと事業として成り立たせようとして出資金を集めるようにしたとしても事業というのは成功するかどうかわからないのは仕方のない部分でもあります。ですから投資としてはかなりリスクが高めになってしまっていることも多くあるのは理解しておきましょう。投資に関するリスクの計算ができるかどうかということなのですがそんなことができるというのはほとんどの投資であり得ないことです。リスクがある程度わかるということはあるでしょうが明確にどのくらいのリスクになり、成功率失敗率というのが分かるのかといえばできるわけがない部分になります。失敗率というのがわからないからこそそのリスクということでもありますし、クラウドファンディングの場合、金融機関などが相手にしないような投資案件を出しているということになります。そういうと極めてリスクが高そうと思うかもしれませんが銀行はかなり安定した投資案件、事業案件にしか手を出さないので銀行が相手をしてくれなかったからと言って投資をする価値がないというわけではありませんので、クラウドファンディングの投資案件として不動産担保などを出していたり、少なくともそれなりの保証があるようなものというものを積極的に選べばリスク自体は下げられることが多いです。

クラウドファンディングでの投資は短期が多い

投資には短期的なものと長期的なものというのがあるのですがクラウドファンディングではどちらが多いのかといえば圧倒的に短期的な投資案件が多いです。どの程度の長いというか短いとみるかというのは色々と定期があったりするのですが、基本的に一年未満というのは短期的な投資であると認識してよいでしょう。そういう意味においてクラウドファンディングの投資案件にはやはり一年未満くらいで結果を出すということを前提にしているものが多かったりするので、投資案件としては短期的なものというのが多いと言えるでしょう。もちろん、これは絶対的にそう、というわけではないです。傾向としてそういうものがある、という程度の話です。そもそもあまり長い間お金を貸すことができるほどの信用力があるわけではありませんので、短期で結果を出すというのがクラウドファンディングで投資をしようとしている人たちが求めていることでもありますので、そうなってしまう傾向が多いというのは間違いないでしょう。三年、程度の長さであればそこそこありますが十年、二十年スパンの投資案件は殆どないといっても過言ではない状況です。今後、この手の金融が当たり前になってきて普及してきたのであればそのくらい長いものも増えることでしょう。