クラウドファンディングのおすすめポイント
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クラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、専用のアプリや、インターネットサイト、SNS等を使って、たくさんの人々(=クラウド)から、資金を調達する(=ファンディング)ことを指します。
発案者としては、家族や友人などの身内から資金を調達するのではなく、インターネットを介し、主に見ず知らずの人達から、資金を調達する方法になります。
このため、発案者が投稿したアイディアや、プロジェクトに対し、内容を閲覧した人達が魅力を感じなかったり、興味が湧かない場合、資金調達は、現実問題として、かなり難しいです。
最近では、閉園間近の動物園や、年々増えている多頭飼育での放棄・捨てられてしまった動物など、動物達が少しでも快適に暮らせる努力をしている動物の保護施設などが、クラウドファンディングを利用している様子が、テレビ等のメディアを通して、広く放映されています。
クラウドファンディングのおすすめポイント【発案者向け】
事業やアイディアの発案者の方々にとって、クラウドファンディングのおすすめポイントとしては、下記のようなものが挙げられます。
簡単に資金募集を始めることができる
資金調達の金額に関係なく、誰でも簡単にクラウドファンディングを通して、資金の募集を始めることができます。
もちろん、クラウドファンディングを始めたからといって、必ず資金を調達することができるわけではありませんが、誰でも無料で資金の募集を行うことが出来る、という点は確かです。
簡単なインターネット操作ができる方であれば、手こずることなく、すぐにクラウドファンディングを通じての資金募集をスタート出来ます。
※クラウドファンディング事業者による審査を通過する必要があります。
リスクを投資家に転嫁できる
大きなお金をすぐに稼ごうとするとなると、仕事量を今よりも増やしたり、手っ取り早くお金を手にするために高額バイトを始めたり、中には株で一攫千金を狙う方も少なくありません。
ですが、こうした方法は、体を壊してしまう原因になってしまったり、詐欺に引っかかりプラスになるどころかマイナスになってしまったり、大きな損害を招いてしまう可能性もあります。
アイディアや事業を実現するために、資金が欲しいのに、却って、体を壊したり、経済的な損害等を招いてしまっては、意味がありません。
ですがクラウドファンディングであれば、発案者が投稿した企画や、プロジェクトに興味を持ってくれる方が居れば、少額から、投資資金を提供してくれます。
確実に資金が調達できるという保証はありませんが、クラウドファンディングであれば、発案者が、事業のイニシャル資金を確保するために、自分の身を削る行動をしなくていいのです。
宣伝効果が得られる
企業はもちろん、これから起業する方や、1日限定などでボランティア・プロジェクトを行う場合、クラウドファンディングを使って資金調達することを通し、自らのアイディアや事業の宣伝をすることができます。
あなたが投稿した企画やプロジェクトに興味を持ってくれた人達が「こんな会社があったんだ!」「このプロジェクト面白そう!」などと思って、SNS等を使って情報を拡散、資金提供をしてくれることで、大きな宣伝効果となり、資金を調達することだけではなく、集客効果にも効果を得ることが出来る場合があります。
不特定多数の人達から支援を受けることができる
SNSや、クラウドファンディング事業者が提供する専用アプリ等を使って、資金を調達をすることで、見ず知らずの人から資金提供をしてもらうことが可能なのはもちろん、国内だけではなく、全世界からの資金調達も可能になります。
インスタグラムやTwitter、Facebook等をしている方は、さらに不特定多数の人達から支援を受けることができる可能性が高まります。
クラウドファンディングのおすすめポイント【支援者向け】
逆に、クラウドファンディングを通して、事業やプロジェクトを支援しようと考えている人たちにとって、クラウドファンディングのおすすめポイントは、下記のような物が挙げられるでしょう。
支援したプロジェクトの結果を知ることができる
クラウドファンディングでは、基本的に、数百円程度の少額から、プロジェクトを支援することができます。
街中にある募金箱に募金をしても、正直、募金したお金の「その後」を知ることはできません。
そのため「この募金は本当に誰かのために、役に立っているのかな?」「この募金は何に使われているんだろう?」などと不安になり、たとえ1円の募金でも、ためらってしまう方が、意外と多く居ます。
ですが、クラウドファンティングで支援をした場合、インターネットを通じて、支援したプロジェクトの「その後の様子」を知ることができます。
例えば、魅力的な企画や、誰かの将来のためになる企画・プロジェクト等に対して支援した場合、プロジェクト投稿者の資金調達が完了すると、原則として、当該プロジェクトは、すぐに実行に移されることとなります。
支援した企画やプロジェクトの、その後の様子を、インターネットで知ることができるため、「支援してよかった」「無事成功したみたいで良かった」などと、感無量の結果を得ることが出来る場合があります。
いち早く情報を知ることができる
「当社は今後、新規事業として、〇〇を行うため…」ですとか、「〇月〇日に、新たなプロジェクト、〇〇を起動するにあたり…」などといった情報を、クラウドファンディングを通じて、いち早く知ることができる場合があります。
情報通の方や、様々な情報を誰よりも早く知りたい方にとって、クラウドファンディングは、情報の宝庫とも言えます。
投稿されている企画やプロジェクトを閲覧するだけではなく、支援することで、その企画やプロジェクトは実行され、あなたが支援したことによって、投稿者から何かしらのお礼が貰えることもあります。
既に存在している企業であれば、返礼品として、一般非売品が貰えることもあります。
人助けができる
たとえ、数百円の支援でも、たくさんの人々が支援をすることで、合計額としては、高額金となり得る場合があります。
その結果、クラウドファンティングの投稿者の企画やプロジェクトを、支援者として、助けることができます。
投稿される内容は様々で、楽しい企画やプロジェクトだけではなく、生死を左右するものであったり、投稿者または投稿者の身内の将来を左右するものであったりする場合もあります。
こうした方達を、金額に関係なく、クラウドファンディングを通した支援によって、助けることができる場合があります。
クラウドファンディングの種類
ここまで、クラウドファンディングのおすすめポイントを整理してきました。
ここからは、いささか、小難しい話となりますが、クラウドファンディングの「種類」について、簡単におさらいしていきましょう。
寄付型
寄付型は、返礼品やリターンがなくても、問題のないクラウドファンディング方法になります。
そのため、発案者からすると、手間のかからないクラウドファンディングになるため、人気の方法です。
また、見返りを求めず「成功してほしい!」という強い気持ちを持った支援者が、寄付型に参加しているのが特徴です。
購入型
「返礼品が欲しい!」「何かしらのリターンに期待!」という支援者や、「何かしらのお礼がしたい!」などと思うプロジェクト発案者に人気のクラウドファンディング方法になります。
融資型
融資型のクラウドファンディング方法では、返礼品やリターンはなく、主に投資した金額に対し、一定の利回りが、配当として戻ってきます。
また、クラウドファンディングには非常に珍しい、課税関係も発生します。
ファンド投資型
ファンド投資型のクラウドファンディングは、大きなリターンや返礼品を求める人達に人気のクラウドファンディング方法になります。
発案者側のメリットというより、支援者のメリットの方が非常に大きいのが特徴です。
関連法令基準を満たし、様々な事業者へと投資することもでき、投資後は売り上げ・利益等うちの一定割合がリターンされることとなります
そのため、プロジェクトや企画の応援はもちろん、投資を楽しみたい支援者にとっても、楽しめるクラウドファンディング手法となっています。
株式投資型
株式投資型は、主に1つの企業が資金調達を行い、集まった資金で様々な企業へと投資するクラウドファンディング方法になります。
「〇〇を助けたい!」「〇〇な企画がやりたい!」などという資金調達ではなく、純粋な「投資目的」のクラウドファンディングと言えます。
他のクラウドファンディング手法と比し、出資者としては、リスクの高いクラウドファンディング方法になります。
クラウドファンディングを始めるにあたり知っておきたい注意点
クラウドファンディングでは、支援者に元本保証が提供されることはなく、また、発案者の立場から見ても、諸手続きに、一定の手間がかかることがあります。
他の資金調達手法と単純比較すれば、簡単に始めることのできるクラウドファンディングではありますが、行うクラウドファンディングの種類によって、トラブル等を誘発してしまうこともあり得ます。
また、支援者の立場から見れば、悪質なプロジェクト投稿者に、騙されてしまうというリスクもあります。
そうした留意点・注意点・リスクに、しっかりと配慮をしたうえで、健全に、クラウドファンディングを楽しもう、という姿勢が肝要となります。